大学生向けアパート「SHU(シュウ)」を作り、見守る大人たちを大学生がインタビュー。
第1回は、SHU発起人である勝又源紀さんを、東北工業大学3年生・安田琉来がインタビューしました。


東日本大震災以前は、今後10年をどうするかという視点で不動産を見てきましたが、震災以降見方が変わり、3〜5年後といった直近のことを考えるようになりました。
先程言った東日本大震災での経験もあり、自社で管理している物件を将来的にずっと使っていただくにはどうしたらいいかなと思い、考えたのが「SHU」です。
名前は、元々の建物名の「カーサ秀」と「グランカーサ秀」から取りました。優「秀」な人が「集」うといった意味も込めました。
アパートの建物自体はその他の物件と違いはありませんが、入居している学生さんが、地元のお店やアクティビティの情報を得られたり、他の学生さんや大人と交流したりできるような仕組みを作りたいと考えています。
具体的には、「ワクワクな情報を発信するメディア」「親御さんが安心できる預け先にすること」「学びの機会を提供すること」の3つの柱。
1つ目の「ワクワクな情報を発信するメディア」となるのは「LINE Bot」。入居する学生さんは、ここから様々な入居者特典情報を得ることができます。
2つ目の「親御さんが安心できる預け先にすること」。親御さんは、離れて暮らしている自分の子どもがどんな生活を送っているか気がかりだと思います。
親御さんにはSHUのホームページで学生さんの生活を知ってもらえるように情報発信していきます。また、ホームページの記事は、学生・新社会人向けの仙台のウェブメディア「BGM」で記事を書いている学生ライターさんに色々なお店を取材・執筆してもらうので、よりリアルな様子が見られるようにしていきます。
3つ目の「学びの機会を提供すること」は、コロナウィルスの状況を見つつになりますが、今後は、入居している学生さん同士が交流できるリアルな機会を作ったり、私をはじめ、信頼できる大人に色々相談できるようなつながりを生んでいくことが目標ですね。
建物単体で人を動かしていくのは難しいので、SHUではデジタルをうまく利用し、大人は良い意味で「おせっかい」をしつつ、仕組みづくりをしていきたいと考えています。

今後はSHUのホームページで、彼らのインタビュー記事も掲載していく予定です。
学生と関わって変わったことはありますか?
自分が学生だった頃は遊んでばかりだったけど、今の学生さんと接していると、楽しみながら人生のプラスになることを自然に身につけている子たちがいっぱいいると感じます。どういう教育を受けたらこういう面白い子たちが出てくるのだろう、と最近では教育にも興味を持ちはじめています。
SHUでは、そういう子たちが集まるとすごい面白い事が起きるんじゃないかなと思っているので、色々なアイデアが生み出される場所になればと思っています。

最後に、仕事のやりがいはどんな時に感じますか。
色々な分野に携わる事ができるのが楽しいです。不動産は夢を売る仕事。未来に向けたワクワクがあると人は面白がってくれると思うので、それをちょっとでも実現に近づけることができたらと思います。SHUもその取り組みの一つです。
仲間と一緒に人を感動させられたら最高! 地元をとにかく良くしたいと思っています。
>> 勝又さんのお仕事やまちづくりについて
株式会社アイショウ / SDC INC.
街なかを笑顔でいっぱいに「ワクワク仕掛け人」が駆ける